2025/07/08

ノビルのむかごの醤油漬け

 大災害が予言されていた7月5日でしたが何も起こらなくて良かったですね、万屋です。



山菜とは言えなくもないノビルですが、

春先には球根を掘って茹でて酢味噌で食べたりしますね。

ネギの仲間なのでツーンとネギ臭がするのも良い刺激になります。


そんなノビルですが、初夏には長く伸びた蔓の先にむかごが出来ます。

このむかごは醤油漬けにしておくとちょっとした常備菜になりますね。

採っているとバラバラに解れる物もありますが、それでもOK、

さっと茹でて醤油漬けにしますが、適当に薄めた麺つゆを使うと便利です。


冷奴に乗せたり納豆に混ぜたり、そのままご飯に乗せて食べても美味しいです。











2025/07/06

大坊本谷林道の自然観察

 古きを訪ねて古きを知りたい万屋です。



先月のことでしたが久々野町の大坊本谷を訪れました。

本当の目的は二十四日市で売られている「有道杓子」の故郷である奥有道へ行ってみたかったのですが、

生憎途中の国有林で伐採作業のため車は通行止め、

目的の奥有道まではかなりの距離があり歩いて行くには到底無理でしたが、

50年以上前に訪ねた時は既に離村が始まっていてお寺も解体されて道端に柱や梁などが集積された状態でした。

今はどうなっているのか知りたくて行ったのですが、また機会を改めて行かなくてはなりません。


しかしせっかく林道入り口まで行ったので少しだけ谷の奥へと自然観察に歩きました。



↑ 大坊本谷入り口


↑ 大坊本林道


↑ シロオビクロナミシャク (蛾)



↑ キバナノヤマオダマキ


↑ コジャノメ


↑ コアジサイと九十九折りの径


↑ ニシカワトンボ




↑ 林道脇に放置された車







2025/07/04

幻色(幻光色)美しいコムラサキ

 夏はやはり枝豆に生ビールですね、万屋です。


外国産の蝶のモルフォチョウの仲間や日本産でもミドリシジミ類の雄や

甲虫でもタマムシやオオセンチコガネなど、見る方向によって美しい緑や紫に輝くのが見られます。

特にハッとさせられるのは中型のタテハチョウのコムラサキでこの季節は谷川縁の林道などで良く目にすることがあります。

見る方向によって強い紫色が輝くので翅を開閉する瞬間に何時も見入ってします。

これは構造色と言って翅の鱗粉の表面にある微細な構造が光を干渉・回折させることで生じる色です。

国蝶のオオムラサキもこの傾向がありますが、見た目紫色のオオムラサキに比べコムラサキは褐色がベースで角度によって紫色に輝くのでより美しく感じます。















2025/07/02

御堂の後 ササユリ群生地

 甘い香りのササユリとギスチョン(キリギリス)、もうすっかり夏ですね~万屋です。



今年もまた滝町の御堂の後のササユリを見に行って来ました。

ここのササユリは地域の人が世話をしていますが、

特別に増やすことはされていないようです。

まったくの自然のままの風景、

昔は高山の近郊の里山周辺では普通に見られた光景でした。


今では群生地も数えるほどになってしまいましたが、

こうしてまだ残されているのが見られるのは有難いことです。


















2025/06/30

2025年きのこ ヤマブキウラベニガサ

 炬燵を仕舞えば暑い夏の始まり、万屋です。



寒い時期が長い飛騨、ようやく炬燵を仕舞うことが出来ました。

それでもまだ梅雨時なので暖房が欲しい時もありますが・・・


そんな梅雨は憂鬱なものですが、きのこファンには待ちに待った季節でもあります。

雨が多いこの時期には発生が促されて、待望の夏きのこのヤマドリタケモドキ(ポルチーニ)やタマゴタケ、

ハナビラタケなどが次から次へと出て来ます。

ただ、食べられるきのこは極僅かで、多くは毒や不食のきのこばかり、

裏庭のエノキの切り株跡から発生したこのヤマブキウラベニガサもその一種のようで、

図鑑に依れば毒きのこの記載があります。

いかにも食べられそうな色形なのですがね~











2025/06/28

群れるコチャバネセセリ

 極端な集合体恐怖症ではありませんが、ちょっとびっくりする万屋です。



山路を歩いていたら足元に小さな蝶が飛んでいるのに気付きました。

季節や場所、それに今までの経験からしてそれがコチャバネせせりと直ぐに判りましたが、

多数が群がっているのを見たのは本種では初めてです。


余程、羽化のタイミングが良かったのか、餌になっている獣糞の状態が良かったのか解りませんが、

その数、数十頭が群がっていて、近付いても直ぐには逃げません。


セセリチョウの中には集団で居る種も見たことがありますが、

これは記憶に残るシーンでした。















2025/06/26

山菜 ノビルのむかご

 美味過ぎてほっぺたが落ちると言いますが、まだほっぺたの落ちた人を見たことが無い万屋です。



ノビルはネギの仲間で茹でた球根を味噌で食べたりしますが、

夏になって伸びた花序の基部に出来るむかご(球根状の芽)も食べることが出来ます。

簡単な方法はサッと茹でて味噌や醤油で和えてご飯に乗せたり、納豆に混ぜたりしますが、

常備菜として醤油漬けにしておく方法もあります。


今回はギョウジャニンニクの醤油漬けの要領で瓶詰にしました。










2025/06/24

希少なジャコウアゲハ生息地

 夏至の頃・・・早朝より草刈り機で草を刈る音で目が覚める万屋です。



そんなに早く目が覚めるのはきっと年寄りの農夫なのでしょう。

きっと夜が明けると寝てられないのでしょうね。

夏草は伸びるのが早くて、刈っても刈っても伸びて来ます。

まあ、畑の周りは草刈りも重要な仕事です。

こちらでも6月の第一週の日曜日には全市を上げてのクリーン作戦があり、

道路端などの一斉草刈りがなされます。


人間にとっては住み良い環境造りは大事ですが、迷惑を被る生物も居ることも忘れてなりません。

何でも無いような道路と河川敷の間の土手、この場所には飛騨では珍しいジャコウアゲハが棲んでいます。

そんな貴重な場所も知る人が居ないと問題なく草刈りの対象になってきれいサッパリに刈られてしまい、

草を食べていた幼虫は路頭に迷い、やがて死んでしまいます。

貴重なものだと解れば対策もあるのでしょうけどね。


ちなみにこの場所のジャコウアゲハは昨年の草刈りで、秋にはまったく確認出来ませんでした。

しかし今年の5月に飛んでいる雌を見掛けたので食草を覗いたら幼虫が・・・

きっと春先に別の場所から飛んで来た雌が卵を産んだのでしょう。

絶滅したと思っていましたが、復活してヤレヤレです。




↑ 河川敷のジャコウアゲハの生息地


↑ ジャコウアゲハの幼虫の食草ウマノスズクサ



↑ 以上2枚 食草を探して飛び回る雌



↑ 上2枚 ジャコウアゲハの終令幼虫